動機
長いwebページを丹念に読まなければならないことがちょくちょくあり、ラップトップの上に固定された手がしんどい。あまり長く続けると、腕、肩、首の順にいやな感じがのぼってくる。
マウスを使ったとしても結局マウスの上に手を固定することになり、あまり改善されない。
こんな感じで読めたらなあ、と思い、
こんなものを作ってみました。
何をするもの?
Wiiのヌンチャク(お久しぶりです)を入力デバイスとして使い、上下スクロール(上下矢印キー)、タブの切り替え(Ctrl + Tab)、ちょっと急いだ上下移動(Page Up, Page Downキー)ができます。下の構想図にありますように、joy stickとボタンに機能を割り当てました。うまくいけば手をラップトップ上に拘束されなくて済む、はず。
材料
- Wiiのヌンチャクひとつ
- Adafruit Pro Trinket 5V これに疑似キーボード役をしてもらいます。
- Nunchucky Adafruitからはもう売られていない模様。同じことをするものをどこかから探してください。ソケット部分を分解して、Trinketに接続すれば必要ありません。
あとはブレッドボードやユニバーサル基板など、上のものたちを接続するための土台があれば準備完了です。
TrinketはArduinoのように使うことができますが、ボード上のUSB端子へはSerial.print()
などが送られません。Debug情報をArduino IDEのSerial Monitorで見たい場合には、FTDIヘッダ端子での接続が必要です。使用に際してはAdafruitのLeaning pageを参照してください。私はFTDI Friendという小さなボードを使いました。
コード
コードはGithubに載せましたので、そちらをご覧ください。なお、ブラウザーにはGoogle Chromeを使っていますが、ショートカットキーを対応させればほかのブラウザでも使えると思います。
バグがあります。ヌンチャク左方向は、左のタブを開くはずなのですが、右側のものが開いてしまいます。割り当てられているショートカットは、Ctrl + Shift + Tabで、キーボードからはばっちり動くのですが、どうしても解決できませんでした。すぐ左のタブを開くには、右からぐるりと回る必要があります。
今後
ブラウザ用に作ったのですが、上下スクロールに割り当てているのは上下矢印なので、パワーポイントのスライド送り、戻りにも使えます。立ってプレゼンするときなど、ラップトップから若干離れる場面にもヌンチャクコードの長さがちょうどいい感じに思えます。
今回は使わなかったのですが、ヌンチャクからは傾きの情報もとることができるので、うまく使えそうな場面がみつかれば、またなにかやってみる予定です。