動機
部屋に差し込む朝日が、ちょうど鏡の縁に当たって壁にきれいな虹が見えることがある。
しばらく見える日が続くのだが、これはある一時期だけだということに気が付いた。そういえば陽の差し込み方が時期によってずいぶん違う。毎日太陽を同じ時間に見たら、どのぐらい位置が変わるのだろうか。変わるということは知っている。しかし、空を見たときどの辺からどの辺ぐらいまでをどう動くのか。毎日毎日お世話になる太陽なのに、知らない、ではいけない。そこで調べることにした。
朝の東の空を、一年間毎日写真に撮って全部つなげる。曇りや雨の日もあるだろうが、毎日撮れば軌跡を追える。
Raspberry pi zeroにカメラをつけて、7時に始めて9時半まで30分おきに写真を撮るようにした(crontabでpython scriptを走らせている)。これで撮り忘れもない。時々たまった写真を時々どこかへバックアップするのを忘れないようにする。
ついでに写真を撮るごとにSlackのチャンネルに送信するようにしておき、システムがきちんと動いているのかをケータイなどからもチェックできるようにした。
何日かアングルのテストをしたのち、2019年4月30日から撮影を開始した。
結果
写真撮影の条件をもっと工夫できたとは思うが、何より記録がしたかったので、最初の条件を変えずに一年間撮り続けた。途中、最も恐れていたフレームアングルのずれが生じてしまった。レゴで作ったカメラ台の接着テープが少しはがれてしまったことが原因で、毎日見ている分には気が付かず、いざ写真を重ねてみて初めて気が付いた。ちょっと残念。
結果は下の動画にまとめた。
感想と今後
こんなにも動くのか、しかもこんな軌跡で!夏至側は小さなループ、冬至側(建物の向こうへ隠れてしまった)は大きめのループで折り返す。自分でいうのも変なのだが、何度もすげーと叫んでしまった。空に無限大シンボル。
東の空がもっとひらけたところに住みたい。さらに欲を言えば、曇りの日がもっと少ない国に住みたい。
もう少しカメラフレームを上向きにして、10:00か、10:30あたりをとれば東の空がもっとひらけて見える家に引っ越さなくても、建物の上に太陽が通るところを狙える気がしてきたが、もう一年やるだけの動機には足りない。どうするか。